広島原爆投下より70年。
僕が生まれる10年前のできごと。
投下直後の記録映画を見ると、そこには電車が動いてたり、なにがしの人の営みが入っていたのが気になっていた。
後に映画カメラマンの三村 明さんのエピソードを聞く。
彼は進駐軍の原爆の破壊能力を記録する映像のカメラマンとして従事。
単なる記録映像、状況だけを撮るだけでかまわないのだけれども。
彼は、何か人の営みをそこに入れたとのこと。
人が現れない時は「ちょっと光線が悪いから」と言って何か来るのをまったらしい。

廃墟、絶望の中にも人の営みを入れることによって「生きる」と言うメッセージを強く感じる。
それは何年たっても薄れない。
その三村さんのカメラワークに影響を受けた。

そして、実はこの手法を僕はヒントにして今やっている。
しかし、あの過酷な状況下では絶対にできない。
阪神大震災も経験したが、その時それはできなかった。